さがみはらの農風景 ~11月~

相模原の農風景を通じて、相模原の農業情報をお届けします。

11月は秋野菜収穫の真っ盛り!

毎年11月は、農業まつりをはじめとした収穫祭が市内各所で開催されますが、今年はコロナでどれも軒並み中止となりました。

今年は寂しい11月ですが、

世の気の重さを吹き飛ばしてくれる、元気いっぱいの相模原の市立保育園に通うお友達への野菜の授業が行われていました。

相模原市で食育ソムリエの資格を持つ佐藤勲さんが、相模原市で採れる野菜についてたくさん教えていました。

授業前にも関わらず、子供たちは興味津々。

赤キャベツを指して、「これなぁ~に?ねぇねぇ、これなぁ~に⁇」と大興奮!

みんなで仲良く座って授業スタート

流行りの『鬼滅の刃』にあやかって、

佐藤さん「今日は全集中で野菜の話を聞いてください。」

掴みはバッチリ!?

「これな~んだ?」

用意した野菜を見せながら、クイズ形式で野菜を紹介。

園児たちからは「だいこん!」「ミニだいこん!」と元気な返事の中、「ラディッシュ!!」と答える博識さんまでいるのがビックリ!!

佐藤さんが「同じ大根でも、これは20日目(はつかび)大根と言って、小さいんだけどよく食べられているんだよ。どうしてかな?」の質問に、お友達からは「おいしいから~!」と元気なお返事。

正解!!!!

実際に切って見せる

一見、里芋のように見えるビーツという野菜は、切ってみると濃く鮮やかな紫色をしています。

「みんながいつも食べているほうれん草とビーツは仲間なんだよ。」と佐藤さんが教えると、みんなからは「兄弟のお野菜だ!」とバッチリの切り返し!

そして面白いのがここから!


「ビーツとほうれん草は仲間同士の野菜だけど、形も色も全然違うよね!

でも、1つの野菜も、みんなの手が加わると、もっと別の食べ物ができるよ!」



と佐藤さんは前振りをして、

相模原の野菜、津久井在来大豆を紹介

お手製のパネルを手に、「相模原の津久井地域では、昔からず~っと育てられた『津久井在来大豆』というお豆さんがあります。このお豆さんも、お料理をすると、きな粉、納豆、みそ、お豆腐になるよ。」と地元野菜について伝えます。

「津久井ではお米も採れるんだよ。この稲からお米の粒をとって、それからまた、お米のお洋服(もみ殻)を取って、いつもみんなが食べている白いきれいなお米になるんだよ。お米も粉にすれば、おせんべいやお団子になるんだよ。こんな風に、お米が食べられるようになるまでには、たくさんの時間と手間がかかってるんだよ。だからみんな残さないで食べてね。」と佐藤さんの熱弁に、子どもたちはいっせいに「は~い!」と元気なお返事。

最後に佐藤さんから、「全集中」で授業を聞いてくれたお友達にご褒美として野菜を使った「血鬼術」ならぬ、マジックを披露。

乾燥させた薄紅葵(うすべにあおい)マロウの花びらを暖かいお湯の中に入れて容器を振ると…、

お湯の色がだんだんと青く、そして濃い紫色に!

子供たちがみんなで、あちらこちらで「見せて!見せて!」と大興奮!!

しかし、これだけじゃ終わりません。この色のついたお湯に、レモン汁を入れると 今度はまた、お湯の色がピンク色に変化!

子供たちからは歓喜の声で「おおおおおおおーーーー!!!!」



最後に、佐藤さんは「おじちゃんやおばちゃんたちが作った美味しい野菜を食べれば、大きくなったときにこの魔法の秘密を勉強できるからね。だからご飯は残さずに食べてくださいね。」と今日の授業を締めました。

この言葉にお友達からは自然と「は~い!」のお返事。

みんな素晴らしい!!



今回、保育園で講師を務めた佐藤さん、実はJA神奈川つくい直売所「あぐりんず つくい」の店長もされています。

野菜の話や子どものことになると真剣な表情を見せますが、お店ではお茶目な一面!?を見せます!

NiziUのリズムで体が勝手に動いています。



こうして大人が楽しんでいるから、子どもたちに夢いっぱいの野菜の面白さを伝えられるのかもしれません!



そんな、あぐりんず佐藤店長の直売所冬のおススメトップ3!

1位 藤野ゆずソフト

お味は、

「ゆずの呼吸!さっぱりの型」(by 佐藤店長)

特におススメなのが、ミックス味!
ゆずのさっぱりとした風味の後に、ミルクのコクと甘みがやってきて食べやすいです!

しかも、津久井在来大豆のきな粉と津久井で採れた抹茶パウダーがかけ放題!
ミルク味にはきな粉、ゆずソフトには抹茶の組み合わせがちょうどよいです!

2位 白菜

寒い時期に食べるお鍋には欠かせない白菜がまるまる1個、店頭に並べられるのは直売所ならでは!

3位 キャベツ

冬キャベツは春キャベツと比較して、ずっしりとした重みがあります。
葉が1枚1枚しっかりしているので加熱しても煮崩れしにくい特徴があります。
火を通せば、かさも減りたくさん食べることができます。





■直売所情報

JA神奈川つくい農畜産物直売所 あぐりんず つくい

【時 間】 《4~11月》10:00~17:30 《12~3月》10:00~17:00 ※日・祝日は17:00まで

【定休日】 毎月第3水曜日、12/31~1/4
【電 話】 042-850-4183
【住 所】 緑区中野625-1

※状況により営業日や時間が変更になることがあります。