さがみはらの農風景〜12月〜

みなさまこんにちは。あっという間にもう12月ですね。

今月は、相模原の農業の話題を二本立てでお送りします。

一つ目の話題は、

10月下旬から2月にかけて順次行われている、市立保育園での「食育事業」についてです。

「食育事業」とは、相模原市内の農家さんや食育ソムリエの資格を持つ方が講師となり、保育園に野菜を持参し、園児に野菜の名前を当てるクイズをしたり、各野菜の栄養や育て方のお話をしたり、園児の素朴な質問に答えたりする事業です!

突然ですがここでクイズ!このキラキラしたものは何でしょう?

宝石?イクラ?
実は果実なんです!

正解は、「ザクロ」です!!ジュースにしても、美味しいですよね!

では第二問!次はちょっと難しいですよ^^
このきれいなお花を咲かせる植物は何でしょう?

ヒントは、皆さまの大好きなカレーやコロッケの材料になる、「あれ」です!
筆者はお祭りで食べる「〇〇〇バター」が一番好きです!

正解は、、

「じゃがいも」です!!
皆さま、分かりましたか?!

上で紹介した「ざくろ」も「じゃがいも」も、実は食育事業で農家さんが保育園に持ってきてくれたものなんです!!

実際に農業をしている農家さんが持ってきてくれる野菜は、ほとんどがその日の朝か前日に採ったばかりの「採れたて野菜」です。そんな野菜を肌で感じ取れるこの講話は、園児たちにとって、楽しいだけでなくとても貴重な経験になったようです。

スーパーで見るきれいに包装された野菜しか知らない園児たちは、土・泥付きの野菜や、ニンジン・ゴボウ・ブロッコリーの葉っぱなど、普段見ることのない部分を初めて見て、大興奮でした。

お話が終わったあとは、保育園児が自由に野菜を触り、その匂いや感触を体感します。

野菜を触る園児たち(昨年度開催時)

事業が終わった後、野菜は早速給食に使ったり、保育園で展示して保護者が迎えに来た時に子供と一緒に見てもらって家庭での食育につなげたりしています。

ここで、各保育園で園児から講師に投げかけられた質問を3つご紹介します!

Q.(園児)野菜の名前は何でついてるの?

A.(講師)みんなもそれぞれ名前があるよね。それと一緒で、それぞれのお野菜にも名前がついてるんだよ。

Q.(園児)なんでピーマンってまずいの?

A.(講師)苦いピーマンが苦手なのかな。いま、お店に「こどもピーマン」といって、苦くないピーマンが売ってるよ。そういうのから食べる練習をしてみよう。
普通のピーマンでも、切って少し太陽に当てて料理すると、苦みが少なくなるよ。

Q.(園児)にんじんの葉っぱは食べられる?

A.(講師)食べられるよ。春先のやわらかい葉っぱは美味しいよ。

保育園の先生によると、この講話が終わった後は給食を食べる園児の様子が変わり、嫌いな野菜にも一生懸命チャレンジする子が増えるそうです。

今回、野菜のことをたくさん勉強した園児たちが、保育園や家庭で、地場産野菜を美味しく味わってくれることを願います^^

二つ目の話題は、

11月28日(月)に開催された、相模原市農業まつり実行委員会・相模原市共催の、農畜産物共進会生産物「シクラメン・パンジーの部」についてです。

今回の共進会では、シクラメン7点・パンジー7点の出品があり、その中からそれぞれ優秀賞・優良賞が選出されました。審査は、審査員がお花一つ一つを真剣に吟味しながら、美しさはもちろん、揃いや花・葉の張り等、様々な要素が総合的に判断されます。

厳正な審査の中、優秀賞に輝いたシクラメン・パンジーがこちらです!

シクラメンの部 品種はリップスピンクです。

パンジーの部 品種はマトリックスです。

共進会会場の隣で、市内花卉生産者による「PR販売会」も開催され、たくさんの市民の方に興味を持っていただき、お買い上げいただきました。

シクラメンといえばクリスマスのお花!12月にはぴったりですね。

ダイナミックに美しく咲き誇った花を家に飾れば、素敵なクリスマスになること間違いなしです。

また、色とりどりの花が美しいパンジーは公園などでもよく見かける花で、初心者でも育てやすいイメージがありますが、実はこのように粒ぞろいで美しい花を咲かせるのはとっても難しいんです。

市内の農家さんの技術の高さ、花に対する愛情の深さを市民の方にも知っていただく良い機会となっていれば幸いです。