さがみはらの農風景 ~10月~

相模原の農風景を通じて、相模原の農業情報をお届けします。


太陽の強い日差しと冷たい風が吹く10月の気候の中、相模原の田園では稲穂がぷくぷくと実っています。

新戸にて。タイミングがいいと相模線と一緒に田んぼの風景を楽しめます。

畑ごとに稲架掛け(はさかけ)の仕方が違うのも面白いです。

ぜひ、稲穂に耳を傾けてみてください。

風に揺らめきながらカサカサと乾きの中に、実りの潤いのある音がします。

そして、やまといもの畑も葉が黄色く色づき収穫の時を待つばかりです。

逆さにみたらヤマトイモの畑が夕焼け空に見えそうです。

黄色は「実りの秋」のサインです。

黄色がきれいな相模原は、さがみはらのめぐみで思う存分に秋を楽しむことができます!

秋と言えば「実りの秋」以外にも「芸術の秋」とも言われています。

相模原のキレイで美味しいさがみはらのめぐみも、少し嗜好を凝らせば絵になります。

カボチャ、さつまいも、柿、バターナッツカボチャ、お米、どれも相模原で採れる旬の野菜です。

また、「芸術の秋」の感性を「食欲の秋」に持ち込んでみたら、いつもの食卓も彩りが出て楽しくなるでしょう。

ヨーグルト、小麦粉、パン粉、マヨネーズ、のり、チーズ以外すべて市内産で作ったプレートごはんが作れちゃいました!

そして遊び心を芸術と料理にかけ合わせれば、「鬼滅のめぐみパンケーキ」ができました!

主人公の妹の禰豆子ちゃんをなるベリーファームのいちごで再現しました!

心ゆくまで秋の実りと彩りを楽しんだら、次は「読書の秋」を楽しみましょう。

今年の2月に発刊されたジャック・アタリ氏による『食の歴史』はタイトルのとおり、人類がこれまで口にしてきた食事の内容を有史以前から今日にまでかなり詳細に叙述されています。著者のジャック・アタリ氏はフランスの経済学者であり、知識人として世界中で著名な人物です。食に関する記述の中心はフランスの食事情に関することがほとんどですが、フランスに限らずアジアや広くヨーロッパのことについても言及されているので、全ページが読み応えのあるものとなっています。「料理人が時間をかけて用意した料理は時間をかけて味わうのが礼儀だ。」と述べる著者の主張には、誰もがぐうの音もでないはずです。

『食の歴史』
著:ジャック・アタリ/訳:林昌弘
出版社:プレジデント社